ガリポリ 建国史上、初めてのオーストラリア最大の海外侵攻作戦!!
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ガリポリ 建国史上、初めてのオーストラリア最大の海外侵攻作戦!! [映画:洋画]

オーストラリア軍とニュージーランド軍(ANZAC)が体験した世界初の大規模上陸作戦を描いた傑作!!





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前記事ではのほほんと思いっきり趣味の世界に走ってしまったので、今回は・・・

天邪鬼らしく180度趣向を変えて超お堅い映画レビュー(笑)

そんな今回は第一次世界大戦時、1年にも満たない間に13万人もの戦死者を出した、連合国による世界初の大規模上陸作戦を描いた悲劇作品を紹介するんだけど・・・

超悲劇作品なので視聴注意!!

って事で・・・

1981年に制作された『Gallipoli(誓い)』!!

この作品、予告編を観るとお分かりの通り、オーストラリア、シドニー出身の『Dead Poets Society(今を生きる)』のPeter Weir監督(1944年生)が制作した最高に泣ける戦争映画なんだけど・・・

ありゃりゃ、日本での認知度がかなり低いぞ??

それに・・・

主演してるのは若き日のメル・ギブソンなのに??

う~~ん・・・選択を誤ったかなぁ~??

今回はとりあえず前回暴走した事の彼女への罪滅ぼしのつもりで勝手に私が選んだんだけどね(笑)

まあ、認知度が低くても・・・

それも天邪鬼らしくていっかぁ~(笑)

てな感じで始めちゃうぞ!!

 



ガリポリの戦いとは??

みんな、いきなり『ガリポリの戦い』って言われても分からないよね??

ガリポリの戦いとは・・・

第一次世界大戦での中東戦線で行われた世界初の大規模上陸作戦の事!!

第一次世界大戦って主にイギリス、フランス、ロシアの連合国(協商国)が、中央同盟国であるドイツ、オーストリア‐ハンガリー同盟国、ブルガリア王国、オスマン帝国と戦った世界戦争であり、日本ではヨーロッパ(西部)戦線が有名で、この作品の中東戦線っていまいちピンとこないよね??

でもこの中東戦線って表向きには連合国側艦船がヨーロッパ戦線への物資を安全に補給できるように、エーゲ海の脅威となっている中央同盟国でも中核だったオスマン帝国を屈服させるために組まれた作戦だけど・・・

ロシアが勝手に暴走してコーカサス地方からオスマン帝国に戦争を仕掛けたら窮地に陥って連合国側に助けを求めたってのが真実かな??

15世紀には最大級の領土を誇ったオスマン帝国も、20世紀初頭には領土戦争で敗北し続けており、『ヨーロッパの瀕死の病人』とまで呼ばれ、その領土の大半を失っていたから、連合国もロシアに恩を売れるし、”簡単に勝てる”と甘く見てたとか??

そんなロシアから要請を受けた連合国は、オスマン帝国の首都であるイスタンブールを陥落させようと現トルコ領ゲリボル半島(英語名:ガリポリ半島)に軍隊を大量に投入することにしたのがガリポリの戦いって・・・

みんな、わかったかなぁ~??





1914年ANZAC設立、ガリポリ半島への派遣

でもヨーロッパ西部戦線で膠着状態に陥ってた連合国側に余存兵力が無く、結果、英国連邦国から大量の志願兵を集り、共に中東戦線へ投入する事を決定するのです。

その・・・

大半の志願兵を派遣した国がオーストラリアとニュージーランドなのでANZAC(Australian and New Zealand Army Corps)!!

ANZACの結成は1914年の事であり、世界は長引く大不況(Long Depression)により、経済が疲弊し、一般庶民には職がなかなか見つからない厳しい時代!!

そんな時代にANZACに参加すると職が得られる上、志願兵なので英雄扱いもされることから、それまで戦争を行った事が無いオーストラリアとニュージーランドでは沢山の人々が殺到したとか??

ところでこの志願兵って正規兵もいるけどほとんどが士官候補生であるCADET出身!!

って事は・・・

私も戦争になってたら行かされてたんだね(泣)

そんな彼らが派遣されたのは”簡単に勝てる”はずのオスマン帝国攻略戦の中東戦線で、そこで彼らの・・・

楽観的見込みは粉々に打ち砕かれちゃったのです!!





ガリポリ上陸作戦の決行!!

1915年2月19日、ガリポリ半島制圧を目的に連合国海軍による艦砲射撃を実行、しかし初の共同戦線なので各国の足並みが揃わずに上陸部隊が遅延、結果、ダーダネルス海峡(ガリポリ半島)の制圧はできなかったのです!!

同年3月18日、可能な限り人的損失を抑えたい連合国は戦艦含む連合艦隊でダータネルス海峡の突破を図るがオスマン帝国が設置した機雷と海峡にある要塞からの砲撃によって戦艦クラスを含む三隻が炎上の末に沈没、随行していた他の三隻も大破するなど大きな被害を被ります。

海軍による制圧を早々に諦めた連合国首脳は陸軍による上陸作戦を決定、同年4月25日、ガリポリ半島のエーゲ海側の入江を上陸場所と定めて陸軍による上陸作戦を実行したのだけど・・・

半島の北側に上陸した英国師団は侵攻作戦を想定していたオスマン帝国軍の猛攻にあって二か所で撤退し、上陸できたのは他の三か所だけ!!

連合軍の指揮の元、上陸作戦を決行したANZACもガリポリ半島エーゲ海南側の入り江に上陸、多大な被害を被りながらなんとか橋頭堡を築きます。

まあ、作品中では上陸後、史実とは違って優雅に裸で海水浴なんぞを愉しんでますが・・・

お尻丸出しのメルギブソンってお宝映像ですなぁ~っ(笑)





果てしない大規模消耗戦の末に・・・

話は史実に戻って・・・

多大な被害を出しながらガリポリに連合国側の陣地を作る事は出来たけど、オスマン帝国軍は地の利を生かして戦闘に有利な高所に陣地を展開、共に塹壕を挟んでにらみ合いの様相を呈してきました。

そんな膠着状態の5月、海上を制圧していた連合国戦艦二隻がドイツ軍のUボートによる魚雷攻撃を受けあっけなく沈没、これ以上の艦船の消耗を恐れた連合国首脳は上陸部隊を掩護するはずの海軍を撤退させてしまいます。

海軍の後ろ盾を失った陸軍は孤立してしまい、このままでは殲滅させられる恐れがある事から新たに二個師団をANZAC陣地に追加投入するんだけど・・・

連合軍は無能なハミルトン将軍の指揮の元、無謀にも自軍の塹壕を出て敵陣地に突撃しては全滅の繰り返し!!

その結果、戦況は果てしない消耗戦へと突入してしまうのです!!

イスタンブールへの侵攻はおろか、ガリポリ半島攻略すら見えない膠着状態の戦局を見かねた連合国首脳は・・・

独り撤退に反対するハミルトン将軍を解任、10月に後任の将軍を送ってガリポリ半島からの全軍撤退を指示!!

しかし現場には司令官が二名いるという異常事態・・・

作品では解任されたハミルトン将軍はその後も自己保身の為、戦況を上層部に虚偽報告し、無駄な大規模攻勢を命令し続けたため、クライマックスでメル・ギブソンの友人が犠牲となるという悲しい場面で終わっているのです!!





ガリポリ上陸作戦における各国の戦傷者数

この1年に満たない戦闘により、失われた犠牲者は次の通り・・・


【各国の犠牲者数】

・オスマン帝国軍:    戦死86,692人、戦傷164,617人
・イギリス軍:      戦死21,255人、戦傷52,230人
・フランス共和国軍:   戦死約10,000人、戦傷約17,000人
・オーストラリア軍:   戦死8,709人、戦傷19,441人
・ニュージーランド軍:  戦死2,701人、戦傷4,852人
・インド帝国軍:     戦死1,358人、戦傷3,421人 
・カナダ軍:       戦死49人、戦傷93人
*WIKIより転記

こんな短期間で・・・

双方に13万人もの戦死者がでた、とんでもない大規模上陸作戦だったことがわかるよね??

そんな一部のオーストラリアのハイスクールでは8年生(中2)の授業で本作を視聴し、A4のレポート用紙10枚以上のエッセイを提出させるのが流行ってたのが苦い思い出(笑)

そんなオーストラリアが戦争に関わったのが歴史上、このガリポリが最初なので・・・

オスマン帝国の後に誕生したトルコにもあまり良い印象を持ってない人が多いかも??





オーストラリアを始めて攻撃したのは旧日本軍だった!!

そして大事な事なんだけど、このガリポリ上陸作戦はオーストラリア軍が他国の領土に攻め入っただけで、その後の第二次世界大戦で歴史上・・・

オーストラリア本土が初めて他国に攻撃された相手が旧日本軍!!

1942年5月30日、シドニー沖に特殊潜航艇を積んだ艦を含む5隻の伊号型潜水艦が侵攻、二隻の特殊潜航艇を発進させ、うち一隻が米軍重巡”シカゴ”を発見、魚雷を発射するも狙いを外れ、オーストラリア海軍の宿泊船として使用されていた”タッタブル”に命中、19名が亡くなっているのです!!

その後、その潜水艇は米軍の巡洋艦、シカゴにより撃沈され、湾内の防潜ネットに絡まって動けなくなり自爆したもう一隻の特殊潜航艇をオーストラリア軍は引き上げるのだけど・・・

驚くべきことにオーストラリア政府は一部の国民の反対を押し切って回収した・・・

旧日本軍人の遺体四体を自国民と同じ”戦争時における英雄”として海軍葬まで行うのです!!

現在、この特殊潜水艇は首都キャンベラの戦争記念館で展示されてて、特攻のみを目的とした潜水艇の余りの小ささと往路分の生命維持装置と機材だけしか積まれていない現実に、人を使い捨てるのが当たり前だった当時の思想の異常さに絶句しちゃうけど・・・

現在でも社員は使い捨てって考えは同じだねぇ~(泣)

それで実はそのちょっと前、同じく1942年2月19日に行われた日本軍によるオーストラリア北部、ノーザンテリトリーの州都であるダーウィンへの空爆により、民間人をも含む251名が亡くなっています。

この空爆は約2年間にわたってダーウィンを含む各都市、皆さんが大好きなゴールドコーストを有するクイーンズランド州へも行われ、数千人への被害があったと報告されており、これによりオーストラリア人の日本人への反感は根強いものがあって・・・

トルコ人以上に嫌われてるかもってふと感じる場面もあったりして??

そうした思いがあるオーストラリア人だけど現在、ほぼ全ての国民が・・・

”被害を受けた事は全て過去の歴史であり、戦後、日本は全ての国に対して戦後賠償が済んでいるので問題ない”

と、考えており、日本人に対するあからさまな偏見や差別は無いので、個人的に日本に対する悪感情があろうと全ての国民が親切にしてくれるので直ぐに仲良くなり、理解しあえる間柄になれる国民性が最高なのです!!

そんな彼らと接すると、明るく寛大で大らかな国民気質を持つ素晴らしいオーストラリアの事を・・・

もっともっと好きになってしまうのですっ!!

そんな悲しい歴史はあるけれど、素晴らしい国オーストラリア・・・

是非さっぱりとして穏やかでのほほんとしてる国民性を生で体験してみてねっ!!

最後にあの悲しい旋律のED曲をあのカラヤンの指揮で・・・って、

天才カラヤン、生で聴きたかったよぉ~(泣)


【Youtube Albinoni ”Adagio in G minorーKarajan指揮”】








カラヤンやザッハトルテのオーストリアも好きだけど、のほほんとしたコアラと陽気過ぎる国民性を持つオーストラリアが大好きな・・・むう達でした!!

 
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コメント 3

鈴木しのぶ

これって私がこの前観たラッセル・クロウが監督&出演したディバイナーに似ていますね。こちらは戦争に引き裂かれた父子の物語でしたがガリポリの戦いを描いていました。オーストラリアの雄大な景色が美しかったです。
オーストラリア行ってみたいです。
by 鈴木しのぶ (2016-06-24 13:01) 

むうぴょんこ

うんうん、そのディバイナーも同じ『ガリポリの戦い』を描いた作品で・・・
本作は上陸侵攻作戦を描き、ディバイナーはその4年後の後日譚って事なんだよね!!
それで本作の公開は1981年なのでちょいと映像に現代のような綺麗さがないのはご愛敬(笑)
オーストラリアってホントに良い国なので一度は行ってみて!!
あのスティーブンスピルバーグの『1941年』っていう映画であったルナパークも寂れすぎてて面白いぞ・・・って、今もあるのかな?(笑)
by むうぴょんこ (2016-06-24 13:13) 

鈴木しのぶ

スピルバーグの『1941年』TSUTAYAに行ったら探してみますね。そして観たら報告しますね。もし忘れてしまったらごめんなさいです。
by 鈴木しのぶ (2016-06-24 23:52) 

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